2024年６月12日の午後に、イタリア・トレッカーニ百科事典研究院のマッシモ・ブレイ院長が、上海図書館徐家匯蔵書楼に訪れました。上海図書館館長である陳超氏がブレイ氏を出迎えた後、蔵書楼の責任者である徐錦華氏はブレイ氏を２階の閲覧室に招き、19世紀半ばの資料とされるイエズス会によるレリーフ作品２点および大書房書庫の所蔵概況と関連する文献である「中国文化教程」と「情操四論」の２点を紹介しました。

  その後、イタリア駐上海総領事であるティツィアーナ・ディアンジェロ氏および文化処長のフランセスコ・ディアレーリ氏が見守る中、上海図書館の陳超館長とマッシモ・ブレイ院長は、双方の提携に関する覚書に署名しました。両者は今後、展覧会、文化交流、国際会議や講座、出版物目録、図書の調達などの分野で多元化した協力関係を展開することになります。

  この調印セレモニー終了後、双方は「ピノキオ」の展覧会およびイベント開催や、互いが所蔵する手書き写本をメインとした展覧および西洋文化における文献修復技術を題材にした交流などについて話し合いました。

  会談の最後に、マッシモ・ブレイ院長はイタリア駐上海総領事のディアンジェロ氏と文化処のディアレーリ氏サポートの下、上海図書館と調印を行えたことに感謝の意を伝えました。陳超館長はマッシモ・ブレイ院長に、今回の調印セレモニーの記念として白い合皮でできた「文明互鍳」を贈り、次回上海に訪れた際には、淮海路の上海図書館への来訪を勧めました。