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「バーチャルとリアル:奇跡の書『マルコ・ポーロ~東方見聞録』」テーマ文献展が上海図書館東館で開幕


  2024年11月3日、「バーチャルとリアル:奇跡の書『マルコ・ポーロ~東方見聞録』」テーマ文献展が、上海図書館東館で開幕しました。開幕の式場では、上海図書館中国共産党委員会書記である陽春花氏、上海図書館館長の陳超氏、イタリア駐上海領事のティジアーナ・ディアンジェロ氏、イタリア駐上海領事館文化部部長のフランシスコ・ディアレーリ氏らが共同で除幕セレモニーに参加しました。イタリア駐上海領事のティジアーナ・ディアンジェロ氏と上海図書館館長の陳超氏はそれぞれ挨拶をし、本展覧会の成功を願うとともに、展覧会開催の祝いの言葉および同イベントに対する期待感を表明しました。


 
  上海図書館による年に一度のビッグイベントとして、今回はイタリア所蔵機関と上海図書館それぞれが保有する非常に貴重な文献の展覧をメインとしており、「奇跡の書」、「砂船海帆」、「日月有常」、「燦然星陳」の4つのサブテーマから成っています。中国国外からの希少文献も100点以上展示されており、その中には「東方見聞録」の初期写本や異なる言語の印刷版が含まれています。さらに、19世紀以降のマルコ・ポーロ関連の中国語版書籍、雑誌および中国とイタリアの交流が形成されてゆく過程が分かる希少な文献も多数展示されています。例えばその中には、「東方見聞録」の初期写本の代表的な4点や、マルコ・ポーロの叔父であるマルコ氏による手書きの遺言書などの展示物で、これらはイタリアにおいては著名な所蔵機関からの出展で、中国では初めてとなる展示です。 


  展覧期間に来場するなら、「東方見聞録」の誕生から写本、印刷、流布、翻訳そして研究までに至るそれぞれの壮大な過程を知る機会を得ることができるだけでなく、この「奇跡の書」が関わる歴史の流れを理解できるという独特の魅力も感じる事でしょう。この展覧会は、学術研究者からすると、至近距離で「東方見聞録」という貴重な文献を楽しむ優れた機会であると言えます。そして、一般の来場者からすると、マルコ・ポーロにお供しながら「バーチャルとリアル」を融合させた時空旅行を楽しむ貴重な機会となります。.

 

 

 

 

  「文明とは多様な交流であり、交流とは互いをよく見ること、そして、互いをよく見ることにより発展が生まれる」。この、中国・イタリアによる全面的戦略パートナーシップ創立20周年およびマルコ・ポーロ没後700周年にあたる機会に、上海図書館は今回の展覧会で、西洋の「中国叙事」の初期文献を用いて来場者に独特な読書体験を提供します。このイベントは、文化交流のプラットホームとしての魅力を発揮するだけでなく、中国とイタリア両国が互いを理解し合い、友好を深めてゆく面での積極的な挑戦や努力を促す機会となります。それと同時に、上海図書館が時代に合わせた発展を続け、情報提供、文化交流、スマートサービスを統合したスマート複合型図書館であること、そして、世界的に影響力を持つ現代的な社会主義都市にふさわしい、研究を重視する公共図書館としての姿勢や持続的な探索スタイルを有していることを示すことができるでしょう。 
 

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  この展覧会は、2025年2月28日まで催されます。展覧会期間中には、中国国内外の学者による10余りのテーマ講座が開催され、来場者は様々な視点から「東方見聞録」を知る貴重な機会を得ることでしょう。