2023年6月7日、国際図書館連盟(IFLA)は2023年度におけるLibrary Of The Yearにノミネートされた図書館を発表し、上海図書館東館がその候補リストに含まれていることが明らかになりました。
今年は、11の国から16の図書館がこの賞の選考会に参加しました。選考ポイントは、2022年において新たに開館され、建築の機能性、創造性、ITソリューションプラン、現地の文化性を高めるといった様々な分野で、総合的に成功している公共図書館であることに重きが置かれています。国際図書館連盟(IFLA)の評議審査チームによる査定により、参加した図書館のうち4つの図書館が評価ポイントにおいて際立っていると見なされました。中国上海図書館東館と同じくノミネートしたのは、スロベニアのヤネス・ヴァイカルト・ヴァルヴァソル公共図書館、スペインのガブリエル・ガルシア・マルケス図書館およびオーストラリアのパラマタ市図書館です。ノミネートされた各図書館は、建築と周囲環境の融合性、文化的な保護、学習や社会活動の面で、特異な空間造りをしていることが高い評価を受けました。
当該評議委員会の首席であるデンマーク・グラズサックセ市図書館館長ヤーコブ・ラーケス氏は、今年は多彩な図書館がエントリーされたものの、注目すべき共通点があることについて触れ、「2023年度の候補リストにノミネートされた図書館は、素晴らしい図書館とは何かについて考えさせられる、非常に印象的な要素を有している。そして、どんなデザインがイノベーション型ソリューションプランと言えるのかについても訴える特徴がある。巨大なランドマーク性を持った建築から大きな影響を及ぼす小規模エリアの中心的存在など、4つのノミネートされた図書館すべてが、環境やコミュニティへの参加、建築スタイルを非常に意識しており、これこそが正に未来のために建てられた図書館だと思う。」と語りました。
この賞についての最終結果は、8月21日から25日の期間にオランダのロッテルダムで催される、国際図書館連盟世界大会の中で発表されます。