中国古代の本棚のレプリカ、中国伝統の竹の椅子、一対の旧式の木窓、そして並べられた書籍・・・。
上海アメリカンスクールの図書館に、そのような中国文化の息吹が吹き込まれたような一角があります。これこそ、上海図書館とアメリカンスクールが協力して設立した「上海の窓」です。
2002年から、上海図書館の対外文化交流プロジェクト「上海の窓」が開始し、中国国外の図書館および蔵書機関に中国国内で出版された書籍を寄贈することにより、中国の歴史や文化を紹介してきました。これまでの20年にわたり「上海の窓」は、世界規模の影響力を有する都市文化ブランドとして構築され、中国の対外文化交流における架け橋もしく絆を提供する重要な役割を担ってきました。
上海市人民対外友好協会がパイプ役となり、この文化交流の窓が上海アメリカンスクールとも連携し、世界で178番目となる「上海の窓」となりました。
2023年4月25日に、上海図書館の副館長である徐強氏と上海アメリカンスクール浦西校長のクリストフ・ヘンリー氏が当日のセレモニーを執り行ない、上海市人民対外友好協会の副会長である長景瑩氏や上海教育国際交流協会書記長である李維平氏らが出席しました。
アメリカンスクールに属するほとんどの学生が、2か国語の教育を受けています。その中の学生代表の生徒は、これまで中国語の書籍を読む際には上海図書館まで行かなければならなかったが、今は「上海の窓」プロジェクトがあるため、上海図書館の多種多様な蔵書に気軽に接することができ非常に便利であることについて触れ、中国語書籍の良書を読むことにより、中国文化を深く学びよりよく理解する助けになっていると述べました。
アメリカンスクール側も上海図書館のサポートに対して感謝を示し、その中でヘンリー氏は、さらに大勢の生徒たちが中国への理解を深める事はとても大事であり、それによって未来へと続く中国と米国双方の交流や協力関係の基盤をより強固にすると語りました。
(出典:上海市人民対外友好協会)