マカオ大学が、ポルトガル語を母語とする国およびマカオの大学と「中国マカオ特別行政区とポルトガル語圏国家学術図書館連盟」、「マカオ特別行政区とマカオ学術図書館ポルトガル語資源連盟」をそれぞれ設立し、9月13日にマカオ大学やマカオ学術図書館ポルトガル語資源連盟がオンラインで協議書の調印式を執り行ない、相互に文献の貸し借りができるサービスシステムを共有し合い、それぞれのシェアリストを公開しました。
マカオ大学と他大学の協議書調印式の様子
マカオ大学の校長である宋永華氏はあいさつの中で、マカオ大学がマカオで唯一の総合的な公立大学であり、これまでずっとポルトガル語教育を後押ししてきたことについて触れ、さらに今年は創立40周年にあたる年で、同大学がポルトガル語教育の分野におけるアビリティやチャンスを更に得るに違いないと語りました。また、マカオ特別行政区と力を合わせ「中国とポルトガル語圏国家による商業貿易協力サービスプラットフォームの構築」を実現するため、マカオ大学が中国語とポルトガル語を話す優良な人材を育て、優秀なポルトガル語教育者を組織するとともに、豊富なポルトガル語資源を集積することを目指し、成員となる図書館間の教育、学習、学術研究などの面において相互の協力やサポートを促進したい意向を示しました。
マカオ大学副校長の馬許愿氏は、2つの連盟が設立に至ったバックグラウンドや主旨について紹介し、マカオ大学が図書館におけるポルトガル語資源をシェアするシステムを構築したのは、学術交流やパートナーシップを確立するためであり、高等教育における協力関係を更に強化する面で貢献できるという点を指摘しました。中国中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室や青年工作部が、今回の連盟設立調印式のために祝辞を送り、教育と青年発展局教育庁は庁長である岑暁東氏および北京大学図書館館長の陳建龍も、祝賀メッセージを送りました。
宋永華氏(中央)および馬許愿氏(右から2人目)
四川師範大学校長の王明義氏、セントジョセフ大学校長の麦侍文氏、天津外国語大学副校長の余江氏、北京外国語大学学術委員会主任の袁軍氏ら総勢50名ほどが北京市、上海市、天津市、重慶市、広東省、四川省、浙江省、大連市、西安市およびマカオの著名な大学からゲストとして訪れ、調印セレモニーが行なわれました。時を同じくして、「大学図書館サービスイノベーション・オンライン発表会」も催され、成員図書館による優良なアイデアや連盟のホームページ、ポルトガル語資源連合目録、ポルトガル語教育者専用のデジタル資源などの紹介プログラムが展開されました。当該連盟は今後、共同で行なわれるトレーニング活動を通し、各成員図書館の学術レベルやサービスの質を向上させ、業務としての専門能力アップを図るために大きな役割を果たすことでしょう。