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「アジアンウィーク」が上海図書館に「居を移す」

  2021年9月17日、「アジアンウィーク」(アメリカ・サンフランシスコ華僑方家)のオンライン寄贈セレモニーが、上海図書館で執り行なわれました。
 「アジアンウィーク」のオーナーであるアメリカ在住の著名な華僑フローレンス・ファン氏、上海図書館館長の陳超氏、中国駐サンフランシスコ総領事の王東華氏、上海人民政府外事弁公室副主任の貝兆健氏、上海市慈善基金会の創設者の一人であり「美滋潤心:児童を大事に特別プロジェクト」基金の創始者でもある余慧文氏、サンフランシスコ政府外事弁公室主任のマーク・チャンドラー氏、上海市委員会宣伝部対外交流協力処処長の周強といった代表者ら10名ほどのゲストがオンライン会議システムにより、上海およびサンフランシスコそれぞれの共同参加者として今回の寄贈式典で顔を合わせました。
 「アジアンウィーク」は、サンフランシスコにおける初期の華僑の子孫であったジャーナリスト方大川氏が、彼の妻である方李邦琴(フローレンス・ファン)氏のサポートのもと、1979年に創刊されました。その後40年以上にわたり、当該誌は「アジア系アメリカ人の声」と称され、初めて英語で刊行されアメリカ全土で読まれたアメリカにおけるアジア系アメリカ人の生活を紹介した主要な雑誌となりました。それゆえ、アメリカ近代史において、アジア系アメリカ人のイメージアップや社会的認知度を高めるのに多大な貢献をした媒体となり、2009年にはインターネット版に変更されるまで、合計1448刊の印刷版を出版してきました。
 陳超館長は、今回の寄贈セレモニーは上海市とサンフランシスコ市の長きに渡る姉妹都市によって構築された友好関係や交流によって生まれた成果であることについて述べるとともに、1980年代の半ば頃、双方の市長が互いに積極的に後押しした結果、上海図書館とサンフランシスコ市図書館は姉妹図書館となったというエピソードにも触れました。そして、今回合わせて1448刊の「アジアンウィーク」誌の印刷版が無償で上海図書館に寄贈され、訪れる全ての読者らに公開されるだけでなく、デジタル版も無料で閲覧することができるようになったことに、心からの謝意を伝えました。さらに、上海図書館が歴史や文化を伝える使命を確実に果たすために、寄贈された雑誌を大事に保存することを約束し、上海図書館がこの先中国とアメリカの文化交流を深める面で微力ながら尽力したいとの意欲を表明しました。