2021年7月5日、中華人民共和国文化・観光部が、2020年文化・観光発展統計官報を発表し、2020年における中国国内の公共図書館の発展状況を知るデータが公表されました。
この公表されたデータを見てみると、2020年末の時点で、中国には3212件の公共図書館があり、前年比で16件増加したことが分かります。公共図書館の業務に関わる職員は5万7980人で、前年比で184人増え、その内訳は、高級職員が7053人で全体の12.2パーセント、中級職員が1万8868人で、全体の32.5パーセントを占めています。
さらに、同じく2020年末において、中国の公共図書館が使用している建物の建築面積は、1785万7700平方メートルで、前年比で12.2パーセント増加しました。中国全土の公共図書館が有する図書数は、11億7929万9900冊で、同比6.1パーセント増え、閲覧室の座席数が、126万4700席で6.2パーセント、コンピューターの数が、22万6234台で、419台の増加が見られ、それぞれの数が上昇しました。それに対し、読者が使用するための、デジタル閲覧端末は14億3714台で、前年比で見ると2022台減少しました。
同じ時期における、中国の一万人当たりの図書館建築面積は、126.49平方メートルで、前年比で、5.09平方メートル増加しました。中国一人当たりの平均図書蔵書量は、0.84冊で、0.05冊の上昇となり、1年間における図書購買費は、1.60元(1元≒17円)で、0.08元の減少となりました。
2020年末時点において、中国国内の2397にわたる県または市や区が、図書館本館および分館を管理しており、公共図書館組織と建設に関わる406の理事会が機能していました。
出典:http://zwgk.mct.gov.cn/zfxxgkml/tjxx/202107/t20210705_926206.html