2021年6月14日、IFLA国際図書館協会連合会2021年度マーケティング・アワードの入賞リストが公表され、上海図書館の「私のコロナとの闘い」読書マラソン・オンライン・フラッシュモブ・イベントが、ベストテンに入賞しました。国際図書館連盟(IFLA)は、図書館およびその情報機関やユーザーの便益を図るために創設された組織で、現在世界の150か国で運営され、1500人以上の会員を有する国際機関です。毎年、国際マーケティング賞は、IFLA国際図書館連盟「図書館管理・マーケティング」部門が中心となって決め、このイベントは2002年からスタートしました。上海図書館のIFLA国際図書館連盟マーケティング賞の受賞は、2017年を初受賞として以来三度目となります。
読書マラソンイベントは、読書というシンプルな個人の行動が、公共空間へのパフォーマンスとして展開され、同時にソーシャルメディアを媒介し、公衆の注意を読書に向けることとなり、結果として社会に向け読書の持つ力をアピールすることに加え、読書という行為自体を推し進める効果を持っています。2016年5月に上海図書館は、中国国内で最も早くこのイベントを立案および組織し進めてきました。このイベントに参加する読者は、6時間以内に検証読書という方法で指定された書籍を読み、客観的に見て検証した意見を述べなければなりません。コロナウイルスの影響下にあったため、この読書マラソンイベントはしばらくの間オフラインで開催することができない状態でした。しかし、2020年3月5日の夜、上海図書館連合に属する湖北書図書館、武漢市図書館、浙江省図書館、南京市図書館、安徽省図書館など中国国内の338の図書館や文化施設が「私のコロナとの闘い」読書マラソン・オンライン・フラッシュモブ・イベントを組織し、開催を実現させました。このフラッシュモブ・イベント全体の計画や組織化、そして実行に要した時間はわずか9日で、最終的に1万9003名の読者が参加し、そのうち1万3667名の読者が完走証書を受け取りました。