1.中国初となる図書館オーラルヒストリー映画「中国図書館オーラルヒストリー」が話題となる
2020年1月2日、中国の図書館が撮影と制作を行なった、オーラルヒストリー映画「中国図書館オーラルヒストリー」の上映が始まりました。これは中国で初めてとなる図書館ドキュメンタリーで、中国における図書館事業の歴史的発展を扱った記録映画です。
2.「デジタル図書館の資源管理ガイド」が発表される
2020年1月6日、「デジタル図書館の資源管理ガイド」が公式発表されました。このガイドは、同資源の構築管理、技術管理、権益管理、資産管理および効果保障管理など5つの分野におけるデジタル図書館資源管理を包含しており、その全体的な業務について詳しく述べています。
3.中国図書館業界が心を一つに合わせ「コロナウイルス」に挑む
2020年1月以来、中国各地の図書館は各地方政府機関の広報やウイルス予防の原則に則り、休館、消毒、入館制限、体温測定といった措置を講じ、インターネット、広域放送、デジタル資源を利用したざん新な読書スタイルや内容の充実したオンライン読書を推し進めました。さらに、「シェルター書店」を構築するなどして、外出を控える読者らが公共文化サービスから恩恵を受けるシステムを作り、コロナウイルス予防に関する情報を取得できるようにしました。
4.「東莞市図書館に残された農民工の言葉」が中国全土で反響を呼ぶ
2020年6月24日、54歳になる湖北省の農民工である呉桂春氏が、「ここ最近の生活を振り返ってみた時、一番快適な場所は図書館だとつくづく思う。離れ難いとは思うが、この先ずっと君のことは忘れない。」という言葉を東莞市図書館に残しました。その後、この言葉に対する100以上のメッセージがWeibo(微博/ウェイボー)内に上げられ、1億5000万回を超えるディスカッションが行なわれ話題となり、大勢の人が図書館について考える機会を得ました。
5.「中華人民共和国デジタル安全法(草案)」が公示され意見の提出を求める
2020年7月3日、第十三回全国人民代表大会常務委員会第十二回会議審議会の後に「中華人民共和国デジタル安全法(草案)」が全国人民代表大会公式ホームページに公示され、この法制度に対する国民の意見を幅広く求めました。
6.武漢大学情報管理学院が創立100周年を迎える
2020年10月18日、「武漢大学情報管理学院100周年及び図書情報とデジタル科学学科発展フォーラム」が、武漢大学の新図書館インフォメーションホールで開催されました。
7.「全国民読書活動推進に関する意見」が発行される
2020年10月、中国共産党中央委員会宣伝部が「全国民読書活動推進に関する意見」を発行しました。この中では、2025年までに全国民読書活動を大々的に推し進めることにより、都市と農村地域を含めた地域すべてに、基本的な図書館サービスを拡げることが目標として掲げられています。
8.「公共図書館所蔵文献情報処理管理規則(意見請求版)」が発表される
2020年11月12日、文化観光部が起案した「公共図書館所蔵文献情報処理管理規則(意見請求版)」が国民に公表され、意見を幅広く求めました。
9.中国古書全面調査の90パーセントが終了し、360万点を超える古書が修復される
2020年11月13日、文化観光部は第六版となる国家希少古書名簿および第六版中国古書重点保護機関リストを発表しました。2020年の終わりまでに、登録された中国古書は270万点に及び、24の省において調査はほぼ終了しており、2,760の古書所蔵機関の調査登録も行なわれ、中国全体における90パーセントの古書調査が完了したことになります。
10.図書館業界は「第十四回五カ年計画」を実践し、さらに質の高いサービス提供を目指す
2020年11月、公共図書館「第十四回五カ年計画」学術討論会が広州市図書館で開かれ、同計画期間中における各公共図書館の発展戦略や必要な対策が話し合われ、公共図書館が質の高いサービスの提供をする面でさらに前進し、公共図書館事業における一層の進展を目指すことを誓い合いました。