12月6日、2021年「最優秀デザイン書籍」受賞作品展示会および「2016-2018中国・最優秀デザイン書籍」発表会が、上海図書館で執り行なわれました。
「最優秀デザイン書籍」発表会は、2003年から上海市新聞出版局が主催している年度ごとの書籍デザインコンクールイベントで、中国国内の優れた書籍デザインを発掘することを目的として始められた活動です。このイベントにより、書籍デザインにおけるクオリティを高める意識が進み、選出された作品はドイツのライプツィヒで行なわれる世界コンテストに送られることから、中国の書籍や中国の書籍デザインが「エクスポート」される面で大きな貢献を果たしています。
上海図書館はこれまで長年の間「最優秀デザイン書籍」展示会に参加しており、国外の優秀作品の出展や推薦もしてきました。今回の展示会では、今年受賞した25の作品を出品し、その中には「夏天的故事」、「記得当時年記小」、「梁思成的作業」、「屈原総集」、「中国古代界画研究」、「国民公路G318」、「50絶美:御宋」、「設計師聯名書系SHE経典」、「秦岭研究活動手冊」、「素昆」などの図書が含まれており、すべての作品に書籍デザイン者の氏名と出版機関の名称が付され、評価委員会によるコメントが加えられています。
「2016-2018中国・最優秀デザイン書籍」は3年間分の書籍をひとつにまとめたもので、2016年から2018年における「最優秀デザイン書籍」受賞作品75冊が盛り込まれており、書籍印刷の美しさや工夫が施されたデザインに富んだ作品です。それら書籍は江蘇省蘇州市の周晨氏によるデザインで、2021年の「最優秀デザイン書籍」としても選ばれるという名誉を得ました。
この発表会には、上海図書館副館長の徐強氏、「最優秀デザイン書籍」評価委員会副主任の祝君波氏、上海市委員会宣伝部対外交流合作処処長の周強氏、上海文芸出版社社長の畢勝氏、上海文化出版社社長の姜逸青氏および上海市の著名な書籍デザイナーらが集まり、参加者たちとともに今年の「最優秀デザイン書籍」コンテスト作品を分かち合いました。上海市出版協会理事長の胡国強氏や上海長江出版交流基金会理事長の龔海燕氏らが、上海図書館また上海市内の幾つかの図書館に「最優秀デザイン書籍」全集を贈呈し、上海図書館の徐強副館長と上海市出版協会の胡国強理事長が、新書籍発表の序幕式を執り行ないました。
今回の展示会は12月6日から始まり、上海図書館における展覧は12月31日まで行われます。