2021年11月9日の午後、上海市人民代表大会常務委員会の副主任であり市友好協会の会長でもある陳靖氏および中国‐ラテンアメリカ・カリコムの観光、科学技術、文化交流促進連盟執行会長であるフアン・デ・ディオス・パーラ氏が、インターネットによるビデオ会議を行ない、「上海図書館『上海ウインドウ』協力覚書」調印セレモニーを催しました。市友好協会副会長の景瑩氏、上海図書館館長の陳超氏、中国‐ラテンアメリカ連盟顧問委員会の主席であり、チリ国会参議員でもあるルテリエ氏、チリ国会図書館館長のマヌエル氏および中国‐ラテンアメリカ連盟の発起人であり同連盟の会長である夏正海氏がこのセレモニーイベントに出席しました。
インターネットビデオで行なわれたセレモニー
この「クラウド」ミーティングで、上海市人民代表大会常務委員会の副主任であり市友好協会の会長でもある陳靖氏は、上海市友好協会は「一帯一路」の精神にのっとり、「上海ウインドウ」を始めとする各種のプラットフォームを利用し、上海とチリひいては中国とラテンアメリカ地域の国々との協力関係を、さらに深めてゆきたいという意向を表しました。
「上海ウインドウ」-中国とラテンアメリカを結ぶ「ゴールデンボタン」
上海図書館、チリ国会 図書館および中国-ラテンアメリカ連盟による「上海図書館『上海ウインドウ』協力覚書」の三者調印が行われた
上海図書館館長の陳超氏は、「上海ウインドウ」プロジェクトは2002年にスタートし、国外の図書館および図書館関連機関に中国国内で出版した図書を寄贈し、中国の歴史や文化を広めることをテーマに展開してきたことを紹介しました。さらに、2020年の末までには、176の上海図書館と海外の図書館や関連施設との「上海ウインドウ」プロジェクトが結ばれ、最新の実績によれば、この176の数字を177に更新する必要があると述べ、「上海ウインドウ」プロジェクトにチリ国家図書館が新たに加わったことを伝えました。そして将来的には、チリを含めたラテンアメリカの図書館との交流をより強化し、いわゆる人類運命共同体を構築しながら、図書館分野におけるきめ細やかな友好協力関係を築いてゆくことに期待感を表明しました。
上海図書館館長の陳超氏のあいさつ
チリ国会図書館館長のマヌエル・アルフォンソ・ペレツ・ギネス氏はこのインターネットを使ったセレモニーの中で、互いに協力関係を結べたことに対する祝辞と将来の展望について述べ、「上海ウインドウ」プロジェクトのパートナーとなれたことを誇りに感じることや、上海図書館の革新的な経験から啓発を得、同図書館との協力は図書の寄贈や蔵書の管理に留まらず、双方における職員の交流や情報共有、技術提携によりその関係の基礎固めをしてゆきたいという点についても触れました。
チリ国会図書館の外観
中国‐ラテンアメリカ連盟執行会長であるフアン・デ・ディオス・パーラ氏は、上海図書館、チリ国会図書館、中国‐ラテンアメリカ連盟の三者が「協力覚書」を調印できたことは非常に大きな一歩であり、ラテンアメリカの人たちが中国や上海の窓口役を理解する扉を開き、「ヒマラヤからアンデスまで」を結びつけたゴールデンボタンとなったことについて語り、中国‐ラテンアメリカ連盟の5年にわたる実績を見てきた今日、将来を見据えた新たな協力関係が始まるのは素晴らしいことであると締めくくりました。
(文章および写真は「上海友協」から抜粋)