この度MADスタジオは、海南島海口市「WormholeLibrary」の設計を行なったことを発表し、白を基調とした多次元の時空トンネルをイメージさせる、都市と海岸およびリアリティーとイマジネーションを併せ持ったデザインが施された図書館が誕生するようです。この図書館は図書館としての機能だけでなく、海浜歩道スポットとしての施設としても利用できる公共スペースとなり、休憩エリアや閲覧エリア、海眺望エリアなどが一体化した施設で、周辺では中規模の屋外イベントや音楽会なども開催できるよう整備されています。すでに建築工事は始まっており、2021年に完成予定です。
中国最南端の重要な海浜都市である海口市は、海上のシルクロード航路においても主要な場所です。当該図書館は、この海口市の海辺にある世紀公園の中に位置し、南シナ海に面した海口市沿岸公共空間構想プロジェクトの肝要な中継地点となります。世界の著名な建築家たちがこの海口市海浜エリアの設計に関わっており、「WormholeLibrary」建設はプロジェクト全体のスタート役を担っています。
この図書館の建物の外側と内側は、白いコンクリートで統一されたデザインが施されており、小さく開けられた空洞は生物の呼吸孔のようで、自然光が屋内に差し込む設計になっています。屋外周囲の回廊スペースは、暑さが特徴的な海口市に、爽やかな風を呼び込む避暑地になり、訪れる人たちが足を止めて海を眺める休憩場所となります。さらに、炎天下に対応したカンチレバー構造が取り入れられているため、熱を物理的に遮るとともに温度を下げる持続可能なエコ建造物となっています。
(出典:海口市「WormholeLibrary」が間もなく完成!:建築計画、筑龍設計論壇https://bbs.zhulong.com/101010_group_678/detail42644752/)