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イタリア駐上海総領事館文化処の一行が上海図書館を訪問

 6月10日の午前、イタリア駐上海総領事館文化処の馬義柏処長、文化処職員娄麗氏およびイタリアの中国研究家である馬克洛氏ら一行が除家匯蔵書楼の見学のため上海図書館に訪れ、上海図書館副館長の周徳明氏が、国際交流処処長の沈麗雲氏と共に同蔵書楼を案内しました。



 除家匯蔵書楼の責任者である徐錦華氏が、閲覧室と大書房にまつわる話をゲストらに紹介した後、馬義柏氏は蔵書の一部である、マルティーニ・マルティーノ著の「中国新地誌,1655年」(ノヴス・アトラス・シネンシス)、ゾットーリ・アンジェロによる「中国文化教程,1879」(クルスス・リッテラトゥーラエ・シニカエ)およびプロスペロ・イントルケッタ著の「中華箴言録,1662」(サピエンティア・シニカ)といったイタリア語の古書を何冊か閲覧しました。



 周副館長はさらに、馬義柏氏に蔵書楼の建築物としての特色や建物内部の構造、蔵書している言語、西洋文学古書のデジタル化および修復作業の近況を話しました。馬義柏氏は、蔵書楼の大きさや西洋文学古書の保存状態が優れていることに驚きを表し、イタリア駐上海総領事館文化処の処長として今後、中国とイタリア双方の図書館による古書研究や修復作業などにおいて交流と学習をより深めてゆきたいという意向を表明しました。