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中国図書館だより
中国文化ビッグデータシステム構築が実現する

 中国文化ビッグデータシステムの構築は、この先の中国文化を築いていく上で礎となる重要なプロジェクトであり、この事業は以下の8項目をもって実施されることになります。

1、中国文化遺産標本ライブラリーの建設。中国は国家文化ビッグデータを利用し、文物に関わるデータの全面調査を行ない、ストラクチャー化したものをサーバー上に保存すると共に、有線テレビ網により国内隅々に至るネットワーク化を図る。

 2、中華民族遺伝子ライブラリーの建設。中国全土の愛国主義教育モデル基地を対象に、各モデル基地の展示品や出版物などをデジタル化したものを集積し、有線テレビ網により国内隅々に至るネットワーク化を図る。

 3、中華文化素材ライブラリーの建設。デジタル化された文化遺産を対象に、中華文化の構成要素となっているテーマを抽出した後、分類別にタグ付けを行ない、新たな創作や創意を凝らしたデザインの創出やデジタル中国の構築に役立つ資料を提供する。

 4、文化体験パークの建設。観光地、テーマパーク、商業施設などに、一定のスペースを有した文化体験パークを建設し、文化と観光の融合化を深める。

 5、文化体験館の建設。ショッピングモール、幼稚園や小中学校、公共文化施設などに、高品質で宣伝力のある文化体験館を設け、共産主義文化および伝統文化を各コミュニティ、学校、ショッピングモールなどに浸透させる。

 6、国家文化専用ネットワークの建設。全国に広がる有線テレビ網を利用し、データの収集や保存したデータの分析およびリファクタリングを行ない、ネットワーク全体にサービスを行き渡らせる。中国文化遺産標本ライブラリー、中華民族遺伝子ライブラリーなどに関わるデータのデジタル保存、発信および安全保障業務を遂行する。

 7、中国文化ビッグデータクラウドの建設。5G、ブロックチェーン、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、IoT(モノのインターネット)などの新技術を活用し、中国文化ビッグデータシステムの中枢となる受け皿を構築する。

 8、中国文化をデジタル化するシステムの建設。出版、映像、芸能、デザインなど文化的要素を生み出す企業機関がこの面での優位性を発揮するよう促し、文化データのアノテーション、分析、リファクタリングに積極的に関わり中国文化のビッグデータ化を開発する。

 

出典http://www.ce.cn/2012sy/szzh/wh/202005/26/t20200526_34976567.shtml