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中国図書館だより
長江デルタ、「公共図書館マルチカード」提議書を公布

 2020年5月25日、図書館サービス広報週間の期間中、上海図書館(上海科学技術情報研究所)、南京市図書館、浙江省図書館および安徽省図書館が共同で、長江デルタ地域の三省一市に所在する公共図書館に対し「公共図書館マルチカード」の提議書を発表しました。この提議書を通し、各公共図書館における協力関係強化やオープンイノベーションの展開、「図書貸出カード手続きのボーダーレス化、文献の完全共有化、オリジナルサービスの敷衍化、ボーダーレス貸出システムの実効」を共通目標として掲げるよう促しました。

 2018年、長江デルタ地域の三省一市に位置する県クラス以上の図書館は368館あり、上海市に23館、江蘇省に116館、浙江省に103館、安徽省に126館所在していました。図書館職員の合計は10,992人、図書蔵書数は2億8,735万冊、人口一人当たりの蔵書数は1.275冊で、41,854件に及ぶイベントを開催しました。「公共図書館マルチカード」提議書の公布により、当該地域における読書環境がバリアフリー化されると共に、公共図書館同士の連携強化が図られ、長江デルタ公共文化サービスの一体化が実現し、更なる発展を後押しすることになるでしょう。