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中国図書館だより
新型コロナウイルス対策-オフラインでは休館、オンラインでは開館。図書館情報サービスは「開館中」

新型コロナウイルス感染症が拡がったことにより、中国国内における公共文化サービス機関の休館や文化イベントの中止が相次いでいます。こうした状況の中、図書館界は読者にオンラインによる閲覧サービスを提供するための取り組みを展開し、オンラインにおける各種サービスの動きが高まりを見せています。

 ・国家デジタル図書館インターネットサービス

 世界中の読者は、国家デジタル図書館公式ホームページあるいは「国家デジタル図書館」アプリをダウンロードして、各種サービスを楽しむことができます。それらのサービスを受けることのほかに、同図書館のWechat購読アカウントやサービスアカウント、シンランウェイボー(新浪微博)アカウントを通し、国家図書館の最新の動向を知ることができます。

 ・上海図書館オンラインサービス

 上海図書館(上海地区にある大多数の公共図書館を含む。)は、休館期間に生じた貸出期限切れによる延滞金の免除を実施しています。さらに、Wechat公式アカウントなどから様々な資料や各種専門的なデジタル蔵書を参照することができ、「オンライン講座」サービスもスタートしました。

 2月22日、上海図書館のパートナーである湖北省図書館は、湖北省武漢市に設置されているシェルター病院の入院患者およびそこで働く医療関係者に向けた「上海図書館シェルターデジタル図書館」を設け、湖北省図書館「シェルター・デジタルカルチャーウインドウ」の一環として「浦江教室」チャンネルを開設し、患者が治療中であっても読書や学習を楽しめる企画を提供しています。

 ・広東省立中山図書館による専門分野の文献提供サービス

 広東省立中山図書館は、24時間オンライン専門分野文献提供サービスをこれまで毎日ずっと続けており、中国国内に点在する20以上の図書館で働く50名を超えるレファレンスサービススタッフが、一日平均1,586件の問い合わせに対応しています。

 

出典:図書館報2020..