中国図書館だより
世界知的所有権機関の技術・創新サポートセンター運営権限を上海が受ける
最近、世界知的所有権機関(WIPO)および中国国家知的所有権局の評価に基づき、上海図書館(上海科学技術情報研究所)など34の機関が、3例目の技術・創新サポートセンター(TISC)として運営することが正式に決定されました。さらに、上海図書館が提出していた「『リソース+エキスパート+ツール+エリア』を4位一体とした公益事業サービスモデル」案が、中国国家知的所有権局により、2020年全国知的所有権情報サービス十大優秀案に選ばれると同時に、同案はWIPOへの提示の推薦も受けました。
TISCは、中国における知的所有権情報公共サービス体制とTISCのグローバルネットワークにおいて要となる機関です。2019年8月、国家知的所有権局事務所は「技術・創新サポートセンター(TISC)構築メソッド」を発行し、同文書は、技術・創新サポートセンターが世界知的所有権機関発展に関わるアジェンダプロジェクトであり、中国TISCがWIPOおよび国家知的所有権局と連携するねらいは、中国における知的所有権とイノベーションユーザーが技術情報の検索能力を高め、いち早く各業界および新しいテクノロジーに関する理解を得ることにより、イノベーション技術をパワーアップさせることにある、という点を明確化しました。