「図書館新時代:堅持、チェンジ、革新」をテーマにした第十回上海図書館フォーラム(SILF2020)が、2020年10月15日に上海図書館で開催されました。新型コロナウイルスの影響を鑑み、今回のフォーラムは初めての試みとして、オンラインおよびオフラインによる研究討論やネット会議、各種システムをリンクさせた双方向による会議形式で進められました。
およそ10の国や地域から訪れた100名近い代表者らが今回のフォーラムに出席し、中国国内および海外から20名ほどの専門家や代表者が図書館関連の学術をシェアし合い、オンラインで参加した出席者は、合計1万8,014名に達しました。
国際図書館連盟(IFLA)の書記長であるジェラルド・レイトナー氏、中国国家図書館の饒権館長、広東省東莞市図書館の李東来館長、上海図書館の劉煒副館長ら4名が、本会議の要となるレポートを発表し、異なる側面および角度からテーマを掘り下げて論じ、コロナウイルス収束後の図書館新モデルの理念や運営に関わる、未来発展型の新たなアプローチ方法を解説しました。
加えて、上海図書館の前館長で現在マカオ大学図書館の館長を務めている呉建中博士が特別ゲストとして訪れ、「イノベーション・マネジメントから見る図書館サービス」をテーマとしたフォーラムを司会すると共に、「未完成の空間」と題する講演を行ないました。
本会議場では、それぞれの専門家や学者らの交流により、学術的な見解を深めるだけでなく、業界発展の未来像などの話題も忌憚なく話し合いました。こうした研究討論は、未来型図書館の理論や実践をさらに進展させてゆく上で、非常に有用な糧となるに違いありません。
国際図書館連盟書記長ジェラルド・レイトナー氏が主要報告を行なった
フォーラム会場の様子