2019年８月28日、上海図書館と閲文集団（CHINA LITERATURE）が、インターネット文学ライブラリーにおける戦略的コラボレーションの発表および調印セレモニーを開催し、「中国ネット文学ライブラリー」を創設したことを宣言しました。

　20年余りの時間を経て発展を遂げてきたネット文学は、中国において新興カルチャーの特色の一つとなっており、社会的価値と経済価値を併せ持つ優れた作品が多く創出され、社会主義文化の繁栄を後押しする要素となっています。そうした質の高いネット文学作品をさらに良い状態で保存し中華文化の価値を継承してゆくため、上海図書館はこの「中国ネット文学ライブラリー」を構築しました。閲文集団との戦略的コラボレーションにより、著作権を有したネット文学作品を半永久的に保存でき、文献資料の戦略的収蔵を可能にしています。保存媒体として防水、防振、防火の性能を備えたポータブルHDDが採用され、このシステムによりデジタルデータを理論上100年間保存できるため、文化的コンテンツの安定的な保護と歴史継承という重要な目的を果たすことができます。

　中国で初めてとなるネット文学ライブラリー創設は、上海図書館が新時代の新たな局面に取り組み、かつてない変化やチャンスに対応し、文献データの収集と保存に関わる受容能力を積極的に検証してゆくことを促進する助けとなり、図書館が社会的な変革を推し進め、包容力をさらに向上させる肝要な手段となることでしょう。