2019年5月17日、国際図書館連盟(International Federation of Library Associations and Institution、略称はIFLA)のホームページ上で、同連盟委員の選出(2019-2021年)が行なわれた結果、中国図書館学会副理事長および中山大学文献・文化遺産管理部主任、情報管理学院教授である程煥文氏が、高得票により再任されたことが公表されました。
IFLAは1927年に設立され、世界各国の図書館学協会や図書館および情報機関で構成されている国際組織です。同連盟の委員会は、IFLAとしての意思決定を行なう機関であり、IFLA主席、新任主席および10名の委員と各委員会の主席らによって構成されています。同機関は、IFLAの管理業務や財務および専門的な指導などを遂行する任務を担っており、中国図書館界からは5人の委員が歴任しています。
中国図書館学会は、中国国内のIFLA会員企業および国外の関係機関に対し、程煥文氏への投票による積極的な支持を働きかけ、程氏本人も選挙陣営を立ち上げて、国内外の図書館からの支持を集めるために尽力しました。そして、国内外の関係企業および機関や図書館の支持のもと、激戦を制し見事当選を果たしました。
程煥文氏は、図書館学に関わる教育活動や科学研究および管理の仕事に30年以上携わり、国際的な知名度を持つ図書館学と図書館管理の専門家で、国務院学位委員会中国図書情報専門学位研究生教育指導委員、教育部大学図書情報業務指導委員会副主任、広東省大学図書情報業務指導委員会主任、広東省図書館学会名誉理事長などの役職を務めており、学術面や業務の面において広範な影響を国内外に及ぼしている人材として知られています。今回の再選により、中国の代表者がIFLAにおける重要な発言権を得ることが可能になり、中国の図書館と海外の図書館界との交流や協力が一層図られるようになるでしょう。
-中国図書館学会、“中国図書館学会副理事長程煥文氏が国際図書連盟の委員に再選される”http://www.isc.org.cn/contents/1238/13590/html.