上海図書館学会および日本図書館研究会が共催する日中国際図書館学セミナーは、2001年からスタートし、中国と日本それぞれの開催地で交互に行なわれ、これまでに12回開催されてきました。2019年10月17日から18日にかけて上海図書館に行われる予定の本セミナーは今年13回目を迎え、テーマは「デジタル人文学 オープンアクセス」です。デジタル人文学が盛んになり、人文社会科学の分野における知識の創出や研究および交流のモデルに変革がもたらされてきました。そして、オープンアクセスの進展と共に、これらの分野においてよりダイナミックでスピード感のある革新が見られた結果、分野を超えた対話や異なる学問エリア間の隔たりが埋まるという建設的な効果が生じました。
第13回日中国際図書館学セミナーは、日中の図書館学会が最前線の重要課題を軸に交流を深めてゆくという目的を果たすのに大きく貢献するでしょう。日中両国のデジタル人文学とオープンアクセスにおける歴史、現状、課題に関し活発な討論を促すため、図書館と情報機関の専門家に広く原稿募集を呼び掛けており、同時に読者の皆様のセミナー参加も歓迎しております。
1.募集テーマ
1)デジタル人文学理論と応用研究。
2)人文学研究における新技術の応用。例えば、画像情報処理、自然言語処理、固有
表現抽出、機械学習(マシンラーニング)、ナレッジグラフなど。
3)デジタル人文学と領域横断的な研究。例えば、歴史地理学、計算言語学および歴史人類学などの学問分野におけるデジタル人文学の応用。
4)デジタル人文学と特殊コレクションのリポジトリの構築およびサービス。
5)文化遺産資源の長期保存、知識の組織化およびオープンアクセス。
6)デジタル人文学に関わるインフラ建設。
7)オープンアクセスに関わる政策、影響力、ユーザー行動研究。
8)オープンアクセスとオープンサイエンス。例えば、学術データのポリシー・マネジメント、学術データのオープンアクセス方式、技術モデルとサービスモデルなど。
9)その他のテーマ。
2.応募要項
1)論文は著者オリジナルのもので、セミナーのテーマに適合したものとする。国
内外の刊行物や会議上で発表されたものや投稿履歴があるものは不可。
機密に関わるものや盗作したものでなく、文責は著者に帰属する。
2)原稿の文字数は8,000字以内とし、300字以内の中国語と英語による摘要をその中に含む。原稿がどのテーマに属するかを明記する。
3)論文は以下の順番で作成する。中国語と英語による主題、著者の所属機関および
氏名、摘要、キーワード、主文(1、1.1、1.1.1などの数字で段落や節を区切る)、参考文献、著者の紹介、著者の住所、電話番号および郵便番号。
4)論文はMS Word形式かPDF形式とし、電子化した文書に限る。投稿先へ送る。
5)投稿方法:作成した原稿は「図書館雑誌(Library Journal)」に記載されて
いる「著者オンライン投稿」を参照し提出する。
投稿先アドレス:www.libraryjournal.com.cn ,投稿欄:中日国際図書館学研討会。
6)論文受付締切日:2019年8月中旬。
本セミナーの学術委員会が応募論文を審査する。採用された論文は印刷版セミナー論文集に掲載され、優秀論文は中国における主要定期刊行物「図書館雑誌(Library Journal)」などに推薦する予定。
上海市図書館学会
日本図書館研究会
2019年6月18日