中国図書館だより
「全国民読書」が政府事業報告に盛り込まれる
2019年3月15日の午前9時、第十三期全国人民代表大会第二回会議が、人民大会堂で閉幕式を執り行ないました。この会議では各項目の決議案、法律案、決定案を採決し、政府の事業報告決議を採択しました。「全国民読書提唱」が再び「政府事業報告」に追加され、「全国民読書の提唱および学習型社会構築の推進」にそのすべてが盛り込まれました。
「全国民読書」項目は2014年から数えてすでに6度、政府事業報告に含まれることになります。2018年以降も、同項目は2度「政府事業報告」に盛り込まれました。
2018年の「全国民読書の提唱および学習型社会の構築」が、2019年には「全国民読書の提唱および学習型社会構築の推進」と改められ、「学習型社会の構築」が「学習型社会構築の推進」に改定されました。前者が結果を強調しているのに対し、後者はそのプロセスを推し進めることに軸重が置かれています。
今のところ、中国の図書館界や報道出版界は、全国民読書の計画過程推進というテーマにおいて重要な役割を担っており、国民全体が教育や医療に注視するのと同様、「全国民読書」というこの一大プロジェクトを継続的に支持することが求められます。