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第十三回日中国際図書館学シンポジウムが開幕
2019年10月17日の午前、「デジタル人文学 オープンアクセス」をテーマとした第十三回日中国際図書館学シンポジウムが上海図書館で開幕し、日本図書館研究会理事長である原田隆史氏、元理事長の川崎良孝氏ら7名の専門家たちが日本から訪れこの会議に出席しました。初めに上海図書館館長である陳超氏が、中国内外から訪れたおよそ100名の来賓に対し歓迎の言葉を述べ、同館副館長の劉煒氏が概要報告を行ないました。
上海図書館学会と日本図書館研究会の共同主催による日中国際図書館学シンポジウムは、中国側と日本側が交互に執り行なうイベントで、すでに12回開催されています。このシンポジウムでは、中国と日本の双方が「図書館間の協力と交流」、「図書館関連法案の制定と制度の構築」といったテーマを軸に、図書館学の研究や進展に関わる問題点を取り上げ、「図書館と終身教育」、「イノベーション社会における図書館の役割」などをテーマとして社会全体の発展と相互関係にある実践すべき事項について深い研究と討論を行ないます。今回のシンポジウムでは、「デジタル人文学」を中心議題として掲げ、日中両国の交流を深めると共に、双方の図書館職員たちの相互理解や両国の図書館学と図書館事業に欠かせないイノベーションを図る助けとなるプログラムが展開されました。
このシンポジウム開催中に、中国側と日本側の双方がこの先3年間の友好、協力、交流に関わる覚え書きに署名し、円滑なコミュニケーションと交流を更に深めてゆくことを確認し合いました。