2018年4月18日、中国新聞出版研究院が、初めて中国読書指数を発表し、第十五回全国国民読書調査データも併せて公表しました。
中国国民の読書に関する全体的な状況および変化の傾向を総合的に反映させるため、各都市に統一した読書指数基準を採用し、中国新聞出版研究院国民読書研究・促進センターの8年に及ぶ研究を経た結果、中国における国民読書指数と都市別読書指数の指標システムが構築されました。
読書指数指標システムには、合わせて25項目の単一指標が含まれており、「個人読書指数」と「公共読書サービス指数」の二分野に分けられています。「個人読書指数」は、国民個人の読書量と書籍所有量、各種出版物の読書率および個人の読書への認知と評価などの3項目に及んでおり、国民の読書レベルを総合的に示しています。「公共読書サービス指数」には、国民の公共図書施設や国民読書活動に対する認知度および使用状況と満足度評価の3項目が含まれており、国民の公共図書施設の建設や公共サービスレベルを映し出しています。今回発表された読書指数は、これら25項目ある指標を基準に格付けすることにより導き出しています。比較してみると、国民の読書率や一人当たりの読書量などの個別データは、ある単項目指標における国民の読書状況を反映しているのに対し、読書指数は、個人の読書レベルと国民の公共読書サービスレベルを総括的に表していることが分かります。
こうした算出の結果、2017年における中国の読書指数は68.14ポイントとなり、個人の読書指数は71.65ポイント、公共読書サービスは64.90ポイントとなりました。
中国新聞出版研究院機構によって実施される全国国民読書調査は、すでに15回継続して行なわれています。今回の調査は、中国の人口12億8,400万人に対して行われ、そのうち都市部の居住者は52.1%、農村部の居住者は47.9%でした。