中国図書館だより
市民の読書を後押しする、上海「文化宿駅」
かつて街頭に見られた電話ボックスが、「読書ボックス」へとその姿を変えています。さらに、若者たちに好評なミニカラオケボックスが漢詩の朗読サービスを提供したり、もともと特別エリアに開放されていたハイクオリティな「私設図書館」が一般市民に開放されたりし、しかも24時間いつでもサービスを受けられる、といった「文化宿駅」がこのところ次々と上海の街角に現れています。
移動電話端末が普及するにつれ、電話ボックスを利用する人はいなくなりました。2018年3月25日、公共電話ボックスが6台の「読書ボックス」に改造され、上海市内の衡山路や復興路一帯の歴史風貌保護区に初めてお目見えしました。設計や改造、およびエリア内に多数散在する著名人の旧居や出版社、読書機関などへの現地取材に6カ月を費やし、新たに設置した6台の「読書ボックス」には現在、「ブッククロッシング・ボックス」、「著名人ボックス」、「一冊ボックス」の3種類があります。「ブッククロッシング・ボックス」は、ボックス内で書籍が提供され、ブッククロッシングを楽しむことができるだけでなく、市民はWeChat(ウェイシン)の「ブッククロッシング」公式アカウントを通じてインタラクティブな活動に参加することができます。「著名人ボックス」内の書籍は、著名作家とその作品を紹介しており、「一冊ボックス」は、市民向けの推薦良書を定期的に紹介しています。
出典:http://www.zwskw.com/info/ct/54-7804