近年、中国国内の多くの図書館がハイテク化され、こぞってロボット技術を導入し、AI(人工知能)の試行を始めています。
上海図書館
上の写真はインフォメーションロボット「図小霊」で、2018年の元旦から正式に勤務実習を開始し、主に証明書手続きコーナーと中国語書籍貸出ルームで読者とのやり取りを担当しています。「図小霊」は、館員が不在の時間帯に来館者のヘルプデスクとなるだけでなく、天気や路線の照会、読者と会話をして暇をつぶすといった役割も果たしています。
湖北省図書館
2017年5月、湖北省図書館のデジタル体験エリアで、スマートロボットの試用が始まり、読者のために情報照会や検索サービスを提供しています。このロボット館員は、オレンジと白を基調とした外観で、1メートルほどの高さがあり、図書館6階東側のサービスデスクとなっています。
試運転中のこの小型ロボットは、児童閲覧エリアの必要に基づき製造され、読者の問い合わせに対する受け答えや、館内の蔵書検索、物語の語り手などのニーズを満たしています。
瀋陽市少年児童図書館
この図書館には、2台のロボット館員(「小図」と「小本」)が常駐しています。児童図書館は14歳以下の読者が大半を占めており、彼らの問い合わせの多くは、書籍のエリアやトイレ、閲覧室などの位置、読者証の手続きの仕方などであり、これに類する質問はロボットが解決するため、速くて便利なサービスの提供が可能になりました。
人間とロボットそれぞれの館員を比較すると、ロボットは自然言語処理およびスマートリプライ能力を有しているため、問題に対する回答の正確性が高く、サービスジャンルが豊富で、しかも時間に関わりなくサービスの提供を行なえるという利点があります。徐々に増えてゆくロボット館員は、これからさらにインテリジェンス化され、図書館でいっそう幅広く活用されてゆくでしょう。
出典:http://www.libnet.sh.cn/sla/list2.aspx?dbID=19295
http://www.chinakongzi.org/xwzx/201801/t20180123_172615.htm
http://www.chnlib.com/News/2017-05/244002.html
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1568431908865995&wfr=spider&for=pc
http://tech.sina.com.cn/roll/2017-09-26/doc-ifymenmt7040917.shtml