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「図小霊」が出勤、図書館の未来となる姿をリハーサル

 

利用者がデジタルロボット「図小霊」と交流している


  上掲のデジタル本棚は、リアルタイムで図書を管理点検、定位置に収めることができる。

20181月から上海図書館1階大ロビーのインフォメーションカウンターに「新職員」が正式に配属されました。昨年927日の東館オープン会場に初めて姿を現した「図小霊」で、上海図書館が導入したロボット職員です。

「今のところ、ロボット職員と現職員は業務を補い合っていますが、サービスに関することはやはり現職員のサポートが必要です。ロボット職員はくたびれることなく利用者からの同じ質問に何度も対応し、わたしたち図書館員はより深く専門的なリファレンスサービスに取り組むことができるといった状況が想定されています」。

   紹介によると、電子化とデジタル化は図書館発展の二大トレンドで、自動貸出機(24時間貸出コーナーなど)はデジタル化を早くも実現させており、精確な場所の特定、スマホによる貸出と閲覧、情報配信のカスタマイズなどはすべて、デジタル化をさらに一歩進めることにより現実化されます。ロボット職員は、上海図書館におけるデジタル化を進めた成果であり、ロボット職員以外にも、今年は他のプロジェクトによるデジタル化の応用を読者は体験できるようになりそうです。

  上掲将来の東館は、活躍が大いに期待される「智慧図書館」スペースです。この「智慧図書館」で利用者はどのような体験ができ、どんなサービスを受けられるのかを図書館員に尋ねると、「利用者に、どのようなサービスを望み、どんな体験をしたいと思っているのか尋ねてみてください。」という言葉がたいてい返ってきます。
  利用者のニーズを満たすこと、それが未来の図書館のあるべき姿です。