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上海図書館主催「古書から知恵を得る―上海市古書保護活動、十年の成果展」
2017年6月14日、上海市古書保護センターが主催し、市内12の古書所蔵団体が参加する「古書から知恵を得る―上海市古書保護活動、十年の成果展」が上海図書館で開催されます。今回の展覧会では、参加する団体が所蔵する古書作品のうちセレクトされた70点が、一般市民に向けて公開、展示されます。 2007年初頭に、中国国務院が「古書保護活動促進に関する意見書」を公布したのに対し、中国全土にある古書所蔵団体は「中国古書保護計画」の要求および目標に基づいて、古書の全面的な調査を展開しました。上海市の古書保護活動に関しては、これまでに7つの古書所蔵団体が「全国古書重点保護団体」に、そして9つの団体が「上海市古書重点保護団体」にそれぞれ指定され、各所蔵団体および個人が所有する1,473種の古書が「上海市希少古書名鑑」に、913種の古書が「国家希少古書名鑑」にそれぞれ登録されています。現在上海市内には、一つの国家級古書修復センター(上海図書館)、二つの国家古書保護人材育成拠点(上海図書館、復旦大学図書館)、そして二つの国家級古書修復技術伝習センター(上海図書館、復旦大学図書)があります。復旦大学は、国内の大学内に古書保護センターと中国古書保護研究院を設立することに積極的に関わっており、さらに古書保護に携わる高学歴人材の育成教育を実施しています。 今回の展覧会は、「旧蔵擷華」および「新弆掇英」というふたつのカテゴリーに分けられています。前者は、各古書保護団体が全国および上海市希少古書名鑑に登録している所蔵作品から出品されており、後者は、図書目録から近年発見された善本古書の中から出展されているものです。それと同時に、50余りの展示ディスプレイが設置され、過去10年における上海市の古書コレクター団体が取り組んできた古書保護活動の成果を紹介しています。展覧会は、6月18日までの5日間催され、その期間中、「上海・台湾フォーラムおよび第三回中国・台湾、古書保護トップフォーラム」も開催され、古書の保護に関する体験談交流が行なわれます。 |