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中国図書館だより
中国公共図書館設立は法律に準拠して
  2017年4月19日、国務院常務会議は「中華人民共和国公共図書館法(草案)」を承認、この草案を全国人民代表大会常務委員会で審議することを決定しました。
  国務院常務会議は、公共図書館事業の成長は公共文化サービスシステムを整えてゆく上での重要項目と位置づけ、このシステムは国民に読書を促し、精神文化ニーズを満たすと共に、広範にわたる社会科学文化の質そのものを向上させるとみなしています。同時に、革新型国家と学習型国家の構築をサポートし、中国の優れた伝統文化に秘められた歴史ある教養の所産を伝承し盛り上げてゆく助けになるとしています。
  現在、中国都市部と農村部にある公共図書館ネットワークは、おおよそ完成しています。2015年末の時点で、県クラス以上で独自に建設された公共図書館は3,139館、全国公共図書館の総蔵書数は83,844万冊、国民一人当たりの蔵書数は0.61冊で公共デジタル文化サービス力が全体的に向上し、全国公共図書館が保有する電子書籍は83,041万冊、電子図書端末は126,702台、デジタル図書館推進プロジェクトは、全国ですでに33の省立図書館、374の市立図書館で実施されています。
  公共図書館法の草案は、政府が公共図書館設立という任務を推し進めると共に、国民社会が積極的に参加してゆくよう促すべきであることを明確にしています。加えて、公共図書館運営の管理制度やサービス受け皿の機能、デジタルソースの構築を促進すること、オンラインとオフラインの融合を実現させることなどに関する規定が盛り込まれています。