中国図書館だより
第十四回国民読書調査
2017年4月18日、中国新聞出版社研究院は第十四回国民読書調査の結果を発表しました。2016年中国における成人の各メディアを介した全体の読書率は79.9%で、電子書籍を見たことがある割合は68.2%、図書閲覧率は58.8%となり、それぞれの割合が去年と比べいくらか伸びています。2016年中国国民平均読書冊数は7.86冊、携帯電話での読書率は66.1%に達し、8年連続の増加となっています。 中国国内の読書閲覧方法を調べて分かったことですが、51.6%の成人が「紙媒体書籍」を読む傾向にあり、「オンライン書籍」の閲覧率は9.8%、「携帯端末」による閲覧率は33.8%、「電子タブレット」による閲覧率は3.8%、そして残りの1.0%はネット上で「ダウンロード後プリントアウト」して読むことが習慣になっていることが明らかになりました。デジタル化した閲覧方法が一般化している中でも、半数以上の読者は依然として紙媒体書籍を好んでおり、伝統的な紙媒体書籍が持つ力は大きいと言えます。 程度こそ異なりますが、中国国内の成人が新興メディアに接する時間は全体的に長くなっています。中でも携帯電話の利用時間は著しく伸びており、毎日WeChat上の情報を閲覧する時間は平均26分となっています。紙媒体書籍を除く、紙媒体新聞雑誌類の平均閲覧時間は減少傾向にあります。 調査対象となった成人の年齢が低いほど携帯電話を介した閲覧率は高く、30-39歳成人男性グループがその他年齢層のどのグループよりも同様の傾向が見られました。携帯電話媒体において、60歳以上のグループと中青年グループとの利用率の差が比較的大きいことも分かりました。 |
中国青年ネットより抜粋http://news.youth.cn/jy/201704/t20170419_9519430.htm
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