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中国図書館だより
中国国家図書館、「国立戦略的文献貯蔵センター」建設に着手
  中国国家図書館と河北省承徳県政府は2016年5月17日、「国立戦略的文献貯蔵センター設立に関する基本合意書」に署名しました。同センター設立は、天津・河北地区で実施される初の国家級重要文化プロジェクトです。中国国家図書館は、「全国文献資源センター」として100年以上の歴史を持ち、アジア最大また世界国立図書館第3位の規模を誇る図書館です。
  同センターは、建設場所選定や基本設計などの準備作業が現時点ですでに終了しており、敷地面積152ムー(1ムーは1/15ヘクタール相当)、建築総面積6万890㎡、投資総額9億7877万元で、2016年下半期建設開始予定です。また、貯蔵エリア、業務加工エリア、付属物用ルーム、文化展示エリアなどを備え、文献の貯蔵やデジタル化、紙媒体図書の保護・修復などを行うことができます。
   中国国家図書館の韓永進館長は、同センター設立について次のように述べています。「中華民族の『根源』また『魂』である優れた伝統的中華文化を伝える最も重要な媒体は、文献や書物です。本図書館が所蔵する多数の貴重文献は中華民族の尊い財産であり、それらの保存を脅かすどんな要素も排除しなければなりません。国立戦略的文献貯蔵センター設立は、文献やデータの安全保障のための最後の砦を築く画期的なプロジェクトなのです。」