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中国図書館だより
「あなたが借りた本を図書館が買い取ります」サービスにインターネットプラスモデルが登場
  最近、内モンゴル自治区図書館の「彩雲服務(クラウド型サービス)」に代表される「あなたが借りた本を図書館が買い取ります(図書館利用者が書店で書籍を購入し、その代金を図書館が支払う)」サービスに、新しいモデルが取り入れられるようになっています。それは、同プロジェクト向けに構築されたインターネットシステムを利用するサービスモデルで、利用者が携帯電話などのネット端末で書店へ書籍を注文するとその情報が図書館に通知され、図書館はその情報を基に代金を支払い、注文者に書籍が配達されるというものです。こうした同サービスのインターネットプラスモデルは、すでに青島市や杭州市の公共図書館で実施されています。
  青島市南区図書館の「青雲図(青島クラウド図書館)」
  2016年11月、青島新華書店と青島市南区図書館は、インターネット読書サービスシステム「青雲図(青島クラウド図書館)」の試運用を新華書店で開始しました。利用者は、携帯電話で書籍の検索や注文ができます。ネットで書籍を注文し宅配便で受け取る「書店で購入、図書館が支払い、指定場所へ無料配達」という新しいサービスモデルが始まっています。
  杭州図書館の「悦借(楽しく借りよう)」サービス
   2016年11月30日、杭州図書館は、WeChat(微信)で「悦借(楽しく借りよう)」サービスを始めました。利用者がネットで図書を借りると指定場所まで届けてくれるというサービスです。これにより、図書館の図書調達方法が開拓されただけでなく、平日忙しいサラリーマンを中心に一層多様な人々が図書館を利用するようになっています。杭州図書館は、新しい貸し出しサービスを継続的に打ち出すとともにそれらを試行し改善することにより、「読書による生活の向上」というスローガンがしだいに現実のものとなるよう努めています。