中国図書館だより
図書館の動画ライブ配信プロジェクト―「図書館プラス」というやりがいのある取り組み
電子書籍は読書の新たな可能性を発掘するものとなりましたが、図書館が実施する動画ライブ配信プロジェクトも市民が知識を得る別の重要な手段となっています。同プロジェクト実施により、デジタル読書普及率が向上しただけでなく「図書館プラス」でどんなことが行えるのかを市民が理解できるようになってもいるのです。 中国において最も有名で影響力のある図書館動画ライブ配信プロジェクトは、国家図書館が2015年に始めた「国家図書館公開講座」です。 |
その後同プロジェクトに触発され、多数の図書館が類似プロジェクトを実施し始めました。例えば、四川省図書館は網易(中国の大手ポータルサイト)と提携し、同図書館で開催しているセミナー3講座のネットライブ配信を2016年10月から11月にかけて試験的に行いました。それまでセミナー1講座の参加者は多くても400人ほどでしたが、配信期間中のセミナー視聴者総数は35万人以上に達しています。
図書館は、ライブ配信プロジェクト実施により「インターネットプラス」や「図書館プラス」の実現に加え、図書館の主体的役割やサービス機能をはっきり示すこともできるようになっています。図書館は、利用者に図書を貸し出したり読書の場所を提供したりするだけの施設ではありません。図書館は今後、講演、討論会、音楽鑑賞会、英語コーナー、利用者ミーティングなど多種多様なイベントを多数実施し、利用者に一層充実したサービスを提供していきます。 写真来源:http://open.nlc.cn/
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