中国図書館だより
マカオ科技大学とバチカン教皇庁図書館が古代地図・文献展示会を開催
マカオ科技大学とバチカン教皇庁図書館は7月29日、「珠玉の星の輝き、玉に輝く月光」と題する「バチカン教皇庁図書館秘蔵古代地図・文献展示会および古代世界地図中のマカオに関する第2回国際シンポジウム」を、マカオ科技大学で開催しました。協賛機関は、マカオ基金会(財団)、高等教育補助弁公室、マカオ科技大学基金会で、マカオ基金会行政委員会の呉志良主席や高等教育補助弁公室の蘇朝暉主任などが開幕式でテープカットを行いました。 |
テープカットする主催機関関係者 |
展示会では、バチカン教皇庁図書館蔵書の中から厳選された希少古代地図・文献約100件が展示されました。これらの展示品は12-19世紀のもので、欧州最古の同図書館が中国地区(中国大陸、香港、マカオ、台湾)で所蔵品を展示したのはこれが初めてです。また、2日間に渡って開催された国際シンポジウムでは、中国・西洋文化交流史や古代地図・文献の専門家が学術的討論や協力協議を行いました。
呉主席は開幕式のあいさつで、マカオ科技大学が各地の公文書館や図書館に分散していたマカオ関連古代地図の大々的な収集や整理出版を積極的に行い、学術界やマカオに多大の貢献をしたことに言及しました。またバチカンのブルガス大司教は、バチカン教皇庁図書館の歴史、所蔵品、本展示会の展示品などを紹介し、16世紀半ばから現在に至るまで、マカオが東洋と西洋の交流における重要な役割を担ってきたと述べています。本展示会は、バチカン教皇庁図書館とマカオ科技大学による初の協力事業です。 マカオ科技大学附属図書館は、学生や研究者だけでなく市民にも図書や文献を貸し出しており、中国地区および国際的な図書館間資源共有・協力プロジェクトに積極的に参加しています。バチカン教皇庁図書館はローマ法王が利用する図書館で、有史以来の人類の精神的財産や文化遺産を収蔵しており、西洋における最古で最重要な文献収蔵機関の一つです。 |