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上海図書館、「中西文化交流研究資料中心」を設立
 
  2015年5月25日、上海初の近代図書館で現在は上海図書館に所属する徐家匯蔵書楼の1階で、「上海図書館中西文化交流研究資料中心(中国・西洋文化交流研究資料センター)」設立式および寄贈式が、簡潔かつ厳かに開催されました。周徳明上海図書館副館長の司会で行われた式典には、上海市内の著名な専門家がゲストとして出席しました。
  徐家匯蔵書楼は、特色ある文献の貸し出しを行う、上海図書館にとって重要な分館で、2003年の改築以降、国内外から多くの人々が訪れる場所となっています。また同楼が所蔵する中国文化と西洋文化の交流に関する資料は、中国・西洋交通史、中国近代史、中国社会史、中国報道史の研究者からの注目を集めています。上海図書館は近年、中国・西洋文化交流に関する文献資料の収蔵機関設立を検討しており、2010年には「羅氏蔵書」をスウェーデンの蔵書家から購入しました。これは中国・西洋文化交流のテーマの下、子守唄歌集など古書1,551種を収集したものです。さらに今年に入ってから、蔵書再整理後、同楼所蔵の明朝末から中華民国建国までの中国語貴重文献約2,000種5,000冊を閲覧のため公開しました。
  25日の設立式では、呉建中館長が同センターの除幕を行いました。また、特約研究員として北京と上海から教授8名を招聘したことが発表されたほか、フランス利氏中仏辞典協会のクロード・ハベラー会長などが、「利氏中仏辞典」や「利氏中国植物名称辞典」を上海図書館に寄贈しました。上海における中国・西洋文化交流の新たな一幕が始まったのです。