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国家図書館、修復した中国西部地方の貴重文献200点余りを展示
 「冊府千華―西部地方文献の保護成果展」が、国家図書館で開幕しました。同展では、中国西部地方で発見された文献の収集、修復保護、研究などの分野で国家図書館が成し遂げた業績が展示されています。国家図書館は現時点までに、収蔵した西部地方の貴重文献200点余りを修復しており、学術研究や文化伝承に大きく貢献しています。
 新疆ウイグル自治区和田(ホータン)地区など中国西部地方では、今世紀に入ってから古代文献が次々と発見され、図書館学界の注目を集めるようになりました。国家図書館は、2005年から6回に渡り合計700点余りの西部地方文献を収集しており、その中には紙および絹媒体文献の断片370点余り、木簡、書簡、カバノキ樹皮文書などがあります。これらの文献は西暦4世紀から10世紀に、中国語、サンスクリット、カローシュティー(古代インド語)、ホータン語、亀茲(ウイグル地方の古代都市)語、チュルク(トルコ)語、ペルシア語、チベット語など多くの言語で書かれたもので、文書の種類も、公文書、私文書、契約書、書籍、仏典など多岐に渡っています。またこれらはシルクロードや中国外交史などの研究における貴重な史料で、敦煌遺書や吐魯番(トルファン)文書と並ぶ価値があるものと見なされています。
 しかし、紙および絹媒体の文献には、シミ、汚れ、焦げたり煙にいぶされたりした跡、腐食、綿状凝固物、しわ、縮み、湾曲、虫食い、癒着などが多数見られ、放置すれば悪化する恐れがあったため修復して保護する必要がありました。そのため、移動可能文化財の修復認定機関である国家図書館は、西部地方文献の研究者や古書修復専門家と共同で計画的な修復を行いました。文献を破損せずに内容を最大限再現させる努力が払われています。
情報源:http://epaper.gmw.cn/gmrb/html/2015-05/17/nw.D110000gmrb_20150517_3-04.htm