中国図書館だより
上海地下鉄に「女性デジタル読書」特別車両を導入 地下鉄乗車時における女性の読書を推進
第20回世界図書・著作権デー前日の2015年4月22日、上海図書館と上海市婦女聯合会は、上海地鉄(地下鉄)と提携し、地下鉄人民広場駅に設置されたミュージックライブスペースで女性読書推進イベントを実施しました。このイベントは「地下鉄デジタル読書」活動の一環として行われたもので、通勤時間を利用して地下鉄乗車時に読書するよう会社勤めの女性に呼びかけるため行われました。 同日には、「2014年上海女性読書状況報告」も発表されました。同報告によると、上海市公共図書館の貸し出しカードを所持する18歳以上の女性は約98万8000人で、その中には150以上の国や地域から来た外国人女性もいます。年齢別で多かったのは24-38歳、外国人女性数の国籍別上位3位は、日本人2,124人、米国人1,798人、韓国人1,667人でした。また、昨年1年間に図書館で本を借りた18歳以上の女性は29万2000人で18歳以上の男性より4万2000人多かったことも報告されており、男性より女性の方が本をよく読むことが明らかになっています。 さらに上海図書館と上海地鉄は同日、女性の読書推進のための新サービスである女性向けオンラインライブラリー「女性デジタル読書」を開始しました。上海図書館が近代的通信技術による図書館蔵書の提供を趣旨として開発した同サービスでは、女性が地下鉄で移動する際手軽に読書できるよう、文学、恋愛、職業、資産運用、心理、結婚、住まいなど多分野に関する電子書籍が2ヵ月毎に100冊オンラインで無料提供されます。また同サービス開始と同時に、地下鉄10号線における「女性デジタル読書」特別車両の運用も始まりました。同車両は「地下鉄デジタル読書」普及促進を目的に導入されたもので、乗客は二次元コードを読み取ってオンラインライブラリーにアクセスすることができます。地下鉄と読書という2種類の現代生活様式を結び合わせたこのサービスは、読書の楽しさや生活の喜びを地下鉄乗客に提供するものとなるでしょう。 情報源:http://sh.eastday.com/m/20150423/u1a8680158.html |