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中国図書館だより
中国古書保護協会が設立される
  中国古書保護協会が、1月23日に北京市で設立されました。同協会は、古書の収集、保護や修復、整理・研究・出版などを行う中国国内の企業、団体、機関および個人が古書業界の自律強化、権益保護、発展促進を目的に設立した、全国規模で非営利の民間組織です。現在、省古書保護センター、大学、研究機関、企業代表、個人など124組織(人)が加盟しています。
  同協会は政府と業界の架け橋となることを目指しており、今後、文化行政部門に古書保護業界の発展の現状、問題点、必要事項を報告し、業務に関する有意義な意見や提案を伝えます。また、職能転換を積極的に引き受けるほか、政府部門による業界発展計画・政策の制定や実施への協力、「中国古書保護協会規約」に基づく業界発展促進業務の組織や管理も行います。
  同協会の設立を呼び掛けたのは国家古書保護センターであるため、「国家古書保護センターがあるのになぜ中国古書保護協会を設立するのか」と疑問に思う人が少なくありません。国家図書館副館長で同センター副主任の張志清氏はこの疑問に答え、中国古書保護協会は国家古書保護センターの機能を補完する役割を果たすものだと述べました。同協会設立の主な目的は、社会の力や民間資本を古書保護活動に取り入れることなのです。

情報源:http://epaper.ccdy.cn/html/2015-01/26/content_145942.htm