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中国図書館だより
週末は子供を連れて国外ベストセラー絵本鑑賞? 蕭山図書館、ペンギン・ランダムハウスと共同で中国初の絵本原本展示モデル館を設立
http://hzdaily.hangzhou.com.cn/hzrb/html/2015-10/22/content_2098908.htm

  子供用の絵本は価格が高く、ほんの十数ページなのに何十元もするものがたくさんあります。特に輸入絵本についてはそういえます。しかし親は高くても子供のために買うのを惜しまないもので、書店の売上上位図書から絵本がなくなることはないでしょう。
 
  絵本展示モデル館が10月21日、浙江省杭州市の蕭山図書館にオープンしました。同館は、国際的に有名な英国の出版社ペンギン・ランダムハウスと共同で設立されたことが最大の特徴で、同社にとって中国初の絵本展示館となります。すでに20万元を投じて国外絵本の原本3,220冊が購入されていますが、これらの絵本のほとんどは中国国内にまだ入ってきていないものです。
  蕭山図書館の3階には、100㎡を超える展示スペースに大小様々な書架が10架以上設置されており、特に目を引くのは、子供たちと一緒に遊ぶのを待っているかのように椅子に座るピーターラビットの模型が飾られている書架です。同スペースには、中国でも有名なピーターラビットシリーズやDKブックシリーズ(動物、宇宙、海洋などの図鑑シリーズ)を含む3,000冊以上の絵本が所蔵されています。
  これら比較的名の通ったシリーズ以外にも、ティーンエージャー向けの宇宙探索、恐竜、建築物構造解析、3歳までの乳幼児向けの迷路遊びや小動物(乳幼児が実物の様に感じられるよう小動物の絵に疑似毛皮が貼り付けられている)などのシリーズがあり、どれも一度手にしたら手放したくなくなる絵本ばかりです。また、触って楽しめる絵本、童謡音声付き絵本、飛び出す絵本など、破れてボロボロにならないよう厚紙で作られた絵本も多数あります。同館は中国初の絵本展示館で、蔵書の多数が英国におけるベストセラーですが、ペンギン・ランダムハウスはこれらの絵本が中国でも好評をもって迎えられることに自信を持っています。
  2015年はペンギン・ランダムハウス創立80周年にあたると同時に中英文化交流年でもあり、同館設立によってまさにこの年に市民間の直接的な文化交流が可能になったのです。