中国図書館だより
中国初のスマートライブラリーが広東省深圳市塩田区で開館
広東省深圳市塩田区は、図書館新館建設を機に「図書館スマート化に関する研究および試行事業」を開始しました。これは「文化と科学技術の融合」というテーマの下、モノのインターネット、ビッグデータ、クラウド、モバイルインターネットなどの最新技術を取り入れた図書館スマートシステムを構築し、同時に革新的図書館サービスに関するモデル業務を積極的に試行するというものです。
塩田区図書館の尹麗棠館長によると、今年9月末までに開館予定の新館は、蔵書・感知・サービス・管理システムがスマート化されているため人や蔵書を自動感知することができ、人に優しい公共文化サービスおよび情報共有施設となっています。また、スマート化により蔵書・従業員・利用者相互の連動、利用者への全面的開放、蔵書の透明性向上、利用しやすいサービスが可能になりました。 スマートライブラリーとは? スマートライブラリーの特徴は、デスクが高さや傾斜を電動で調節できる(メモリ機能付き)ようになっているなど、設備が「スマート化」されていることです。また、利用者が図書館の状態や情報(開館日、利用者数、駐 車場や座席の空き状況など)を遠隔操作で検索することもできます。主な特徴は以下の通りです。 一、利用者による図書館情報(状況や蔵書に関するものなど)のリモート検索が可能。 二、サービスをより差別化し各利用者に適合。 三、スマートブレスレッドやスマホアプリでサービスを提供。図書館スマートシステムはデータを収集して利用者の貸し出し履歴や好みなどを分析し、利用者が現在いる場所に最適な図書やサービスを提供します。 四、館内の空調、換気、照明などを利用者数に合わせて最適な状態に調整。 |