中国図書館だより
中国図書が世界の図書館で増加 国際的影響力拡大へ
8月30日、「2013年版世界における中国図書の影響力に関する報告」が北京で発表されました。それによると、中国語図書はこの数年間に世界各国の図書館で増加しており、国際的な影響力が年々拡大しています。 この報告の根拠となったデータは、OCLC(Online Computer Library Center)のオンライン蔵書目録です。2012年の北京国際図書博覧会開催期間中に、中国出版メディア商報(旧中国図書商報)は「世界における中国図書の影響力に関する報告—各国図書館蔵書中の中国語図書数データ分析」を初めて発表しました。その中では、世界の30以上の図書館に合計8179品目の中国語図書が所蔵されており、それら図書の出版社は361社にのぼると報告されています。 またOCLCは2012年次報告書で、世界中の図書館のうち7万4029館がOCLCのサービスを利用しており、メンバー機関になっているのは2万2955館であると発表しました。これらの図書館が存在する国や地域は112、関係する言語は470以上に達しています。 今回発表された「2013年版世界における中国図書の影響力に関する報告」によれば、2013年8月23日時点において、中国で出版された中国語図書を所蔵する図書館は世界に30以上あります。それらの図書館に所蔵されている中国語図書は合計1万8010品目、出版社は392社にのぼっており、2012年と比較すると図書9831品目、出版社31社の増加となっているのです。 出版した図書の100品目以上が世界各国の図書館に所蔵されている中国の出版社は34社あります。また各国の図書館に所蔵されている中国語図書のうち、それら出版社による図書が1万817品目を占めています。最も多いのは中華書局で1568品目、二番目は上海古籍出版社892品目、三番目は人民文学出版社708品目、また四位から十位まではそれぞれ順番に、上海人民出版社、文物出版社、中国社会科学出版社、人民出版社、北京大学出版社、上海文芸出版社、作家出版社となっています。 |