上海には子供への図書貸出を行っている公共図書館が250余あります。2011年7月1日から子供用貸出カードは上海市中心図書館のeカードシステムに組み込まれ、借りた図書館以外の図書館へ返却することが可能になりました。現在子供用eカードシステムを導入している図書館は141館に達しています。これらの図書館は上海市内各地にあり、子供専用図書館や子供図書コーナーを設置したり子供向けの図書をそろえたりしているため、子供が利用しやすくなっているのです。eカードシステムでは大人用カードと子供用カードが分かれていて、大人用カードでは子供用図書を借りることができません。しかし大人は自分の子供のために子供用カードで図書を借りることができます。また16歳になると、身分証の提示により子供用カードを取り消して大人用カードを作ることができることになっています。

   国家図書館のこうした取り組みと歩調を合わせ、上海図書館でも子供の見学案内や、学校、幼稚園、町内、その他各種機関からの団体見学受付などを含む様々な措置が実施されています。さらに、学校の夏休み・冬休みや祝祭日などには子供図書館体験も計画されています。