2013年11月10日、2013年度上海市青少年読書状況報告が発表されました。これは上海出版印刷高等専科学校と上海理工大学が、上海市ニュース出版局と共産主義青年団上海市委員会からの委託を受け、同市に住む7歳から35歳の人々を対象に実施した調査の報告です。この調査により、紙媒体の本が依然として青少年から支持されていることが明らかになりました。
同報告によると、調査対象者のうち、読書に最適なのは紙媒体の書籍だと回答した人の割合は58.22%で、電子媒体の方が良いと回答した人とどちらでも良いと回答した人の割合はそれぞれ11.86%、29.59%でした。紙媒体を選ぶ理由として、使い慣れている、深く読みとりたい、収蔵するため、内容が調べやすい、記録したり勉強したことをメモしたりするためなどが挙げられています。問題点としては、持ち運びに不便であること(30.85%)や価格が高い(24.02%)ことなどが指摘されました。青少年に最も読まれているジャンルの上位6位は、文学、武侠小説・ファンタジー小説・ライトノベル、心理学・自己啓発、歴史・地理、自然科学、マンガとなっています。
また、あなたの読書習慣に一番大きな影響を与えた人は誰ですかという質問の回答は、両親・家族(39.24%)、先生・上司(27.67%)、同級生・同僚(18.29%)の順となっており、読書習慣に大きな影響力を及ぼすのは社会環境より生活や仕事の環境であることが分かります。
一方、全く本を読まないと答えた青少年の割合は3.90%でした。しかし一般市民への調査ではこの割合が9.98%となっており、青少年の読書量は一般市民の読書量より多いことが明らかになっています。
——中国放送ネット「上海市青少年読書調査報告を発表、紙媒体が依然として支持される」
http://news.cnr.cn/native/gd/201311/t20131110_514087080.shtml
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