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上海図書館がウェイボー(中国版ツイッター)から66年前の結婚告知を捜し出す
1月14日午前、ネットユーザー「@王幼は空を飛ぶ」はウェイボー(中国版ツイッター)で一つの情報をつぶやき、ネット上でたくさんの親切な人によって次々と転送されました。そのユーザーによると、今年彼の祖父と祖母は結婚66年を迎え、現在祖母は重い病気にかかっています。それで彼は、春節の前に祖父と祖母のため、「和平日報」上海版(1946年11月3日または4日)で掲載した結婚の告知を探してあげたいと思っていました。 上海図書館の公式ウェイボー「@上海図書館の使者」がこの情報を見た後、職員は迅速に対応し情報サービスを始めました。まず読者が提供した日付に基づき当時の新聞のマイクロフィルムを探し、1946年11月3日と4日の新聞を調べました。しかしどちらにも関係する結婚の告知を探すことができませんでした。念のため、前後10日の新聞も一つずつ目を通してみましたが、それでも見つけることができませんでした。 |
「@上海図書館の使者」はユーザーと連絡を取り合い、さらに重要な手がかりを手に入れることができました。ユーザーが、太陰暦ではないかと教えてくれたのです。職員たちは万年暦を開き、再び日付の推定と検索をはじめました。探してみると、確かに1946年11月26日の新聞の第一面に長方形の結婚告知が掲載されていました。「@上海図書館の使者」はまずウェイボーで、ユーザーとこのことを気にかけていた多くのフォロワーに、このうれしいニュースを知らせました。上海図書館はすでに新聞の模写を作成し、老夫婦に記念として贈りました。各メディアは次々にネット上でこのことを報道しました。 |
ユーザーは、このことは図書館の典型的なサービスのケースもしくは成功の事例だ、と考えています。意義は三つあります。一、人のために情報を探すのは図書館員の責任です。二、情報を探せるか探せないかで図書館の仕事が試されます。三、ウェイボーなどソーシャルメディアは、このサービスを実現するため提供された道具です。もし図書館がこの情報を見つけなかったら、もし図書館が事前にきちんと情報を整理していなかったら、もし図書館にウェイボーのような道具がなかったら、このようなことは行えないはずです。このことは図書館にとっては本来普通のことですが、たくさんの反響によって、さらにすばらしく、感動的なものになりました。 今後、上海図書館は「一視同仁」「根気と入念」「タイムリーで敏速」「八方手を尽くす」というサービス信念を変えることなく、さらに読者の皆様に良いサービスを提供していきたいと思っています。 |