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過去10年間の「中国で最も美しい本」受賞作品を展示

過去10年間の「中国で最も美しい本」受賞作品を展示

 上海図書館展示スペースで11月14日、世界の有名ブックデザイナー100名を招待した「上海インターナショナルブックデザインアート招待展」が開催されました。館内に設置された3カ所の特別展示エリアでは14日から20日まで、過去10年間に「中国で最も美しい本」を受賞した作品すべてが展示されました。同展は上海で開催されたブックデザイン展としては過去最大規模のものです。

「世界で最も美しい本」コンクールは、ブックデザイン世界最高レベルを競うもので、ドイツのライプツィヒで始まりました。上海でも2003年から、毎年秋に「中国で最も美しい本」を選出しており、受賞作品は翌年春に開催される「世界で最も美しい本」コンクールへ出品されます。今年は「中国で最も美しい本」賞創立10周年にあたりますが、10年間における同賞受賞作品は208で、その内「世界で最も美しい本」に選出された作品は11あります。また「梅蘭芳蔵戯曲史料図画集」が金賞を受賞しました。

過去10年間の「中国で最も美しい本」受賞作品を展示

  ドイツ図書アート基金のウタ・シュナイダー前会長は次のように語っています。「メディアの細分化により競争が激化するなかで、紙の本はその特性を完全に発掘し生まれ変わることができました。本を手に持つ感覚が大事だからとネットでダウンロードして読むことはしない人もおり、読者のデザイン・製本・品質に対する要求は以前より厳しくなっています。今後は、優秀なレイアウトやデザインが紙の本の重要な特色となるでしょう。」