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図書館多文化サービス国際セミナーおよび第9回中日国際図書館学セミナーを開催

図書館多文化サービス国際セミナーおよび第9回中日国際図書館学セミナーを開催

 2013年11月7日、上海市図書館学会、日本図書館研究会、上海浦東図書館共催による「図書館多文化サービス国際セミナーおよび第9回中日国際図書館学セミナー」が上海で開催されました。これは2013年中国図書館学会年次大会の分科会の一つで、テーマは「多様な文化・人・図書館サービス」です。上海市図書館学会理事長を務める上海図書館の周徳明副館長が司会した同セミナーには、国際図書館連盟管理委員会委員でシンガポール国立図書館管理局副総裁の厳立初氏も出席しています。

  ミナーでは、中国図書館学会副理事長でもある上海図書館の呉建中館長、日本図書館研究会理事長で京都大学大学院教育学研究科教授の川崎良孝氏、シンガポール国立図書館管理局副総裁兼公共図書館館長の鄭愛清氏が、それぞれ「都市の発展と図書館多文化」、「読書空間としての図書館の歴史と現状」、「シンガポール公共図書館の多文化サービスの現状」と題する講演を行いました。その他にも、愛知学泉短期大学講師の久野和子氏、上海市浦東新区図書館学会事務局長で浦東図書館副館長の王韌氏、京都大学付属図書館の赤澤久弥氏、上海長寧区図書館副館長の郭敏芬氏などの代表者が講演しています。中国、日本、シンガポールの図書館関係者が一堂に会して図書館多文化サービスに関する活発な討論や交流を行った会場は満員となり、通路や入口まで人であふれるほどでした。

図書館多文化サービス国際セミナーおよび第9回中日国際図書館学セミナーを開催

 今回のセミナーでは、重要な社会文化機構としての図書館が、どのように都市人口構成や社会発展の要求に応えるか、どのように多文化共存地域において同一の情報文化サービスを提供するか、どのように外国から移住してきた人々の文化に適応した都市公共文化サービス体系を構築するかなどについて研究や討論が行われています。また、図書館多文化サービスに関する理論研究と実務のさらなる融合が進められたほか、図書館多文化サービスを革新して積極的で意味深いものとすることが目標とされました。