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上海図書館六十周年を迎え「上海ウィンドウ」開設十周年を記念
上海図書館の「上海ウィンドウ」国際文化交流プロジェクト十周年記念シンポジウムが盛大に開催 |
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会議はまず「窓から見える遠い世界の朝焼け―上海図書館『上海ウィンドウ』国際文化交流プロジェクト十周年ドキュメンタリー(2002-2012)」、を放映し、上海図書館「上海ウィンドウ」国際文化交流プロジェクトの十年にわたる進歩と発展の過程を振り返りました。続いて「上海ウィンドウ」協力機関を代表してルーマニア、コンスタンツァのアンドレイ・サグナ大学校長であるアウレル・パパリ氏、ポーランドのポモージェ県グダニスク図書館館長パウェル・ブラウン氏、並びに南アフリカのエテクウィニ市立図書館館長テボゴ・ムジジ氏がそれぞれ意見を述べました。続いて米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校図書館の程洪氏が「上海を収集、国際化都市になるにつれて増加するコレクション」と題する報告を行い、米国南カリフォルニア大学の李丹妮氏が「『上海ウィンドウ』プロジェクトを例とした上海図書館の公共外交における役割に関する初歩的研究」と題する話を行いました。さらにアイルランドのコーク大学図書館館長兼情報部主任John FitzGerald氏が「コークと中国のつながり」と題する報告をしました。シンポジウムではロシア、モスクワのネクラーソフ中央研究図書館副館長ライサ・サムソノバ氏、イタリアのミラノ市公共図書館館長アルド・ピロラ氏、米国シモンズカレッジ陳欽智教授など順々に演壇に立ち、「上海ウィンドウ」に祝福の言葉を述べました。さらに重慶市図書館館長任競氏、上海市観光局代表もシンポジウムの席で意見を述べました。
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中国図書海外普及計画の重要な部分として、上海図書館と各国各地区の図書館の友好協議署名に基づいて「上海ウィンドウ」寄贈書プロジェクトは、500種類余りの出版物を手始めに、今後協力機関に毎年100種類余りの出版物を寄贈する予定です。言語は、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、そしてスペイン語、ポルトガル語、日本語、韓国語、中英対照など多岐にわたります。さらに各方面で中国の文化を紹介し、中国悠久の文明と近代化建設の最新の成果を広め、海外の図書館にある中国語の蔵書のうち内容の古いものや、簡体字中国語の印刷版の不足を補うことを目ざしています。
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十年の努力を経て現在「上海ウィンドウ」は世界各大陸48の国や地域の80以上の公共図書館、大学図書館、孔子学院、さらに専門図書館、研究機構に読書スペースと書棚を設け、累計4万冊余りの図書と電子出版物を送ってきました。
「上海ウィンドウ」プロジェクトはブランドイメージの良さと目覚ましい宣伝効果により、かつて上海市第八回銀鳩賞プロジェクトで三等賞を受賞し、第十一回銀鳩賞プロジェクトでは二等賞、そして2011年度上海市対外(香港、マカオ、台湾)文化活動優秀プロジェクトなどの栄誉を受けています。
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上海図書館は今後も上海国際友好都市に重点を置いて、海外の多くの読者に「上海ウィンドウ」を開き、上海図書館電子資源、上海図書館展示など所蔵資源及び図書館相互貸借、さらにオンライン総合情報ナビゲーションとレファレンスサービス業務などを各国各地区の図書館に設けます。そして国際図書館協会連合会及びネットワーク組織とそれに関係した活動で積極的な役割を果たし、「上海ウィンドウ」国際文化交流と協力というこの新たな窓、新たな架け橋、新たな共通の基盤をさらに輝かしく強固なものにすることを期待しています。
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