このデジタル化の時代にメディア技術の発展はわたしたちの読書の方法や内容にかつてないほどの衝撃と変化をもたらしてきました。新メディア製品は私たちの日常生活に急速な勢いで浸透しており、そのため上海図書館は「市民デジタル読書推進化計画」を制定し2012年からデジタル読書の推進を全面的に展開してきました。この計画には市民デジタル読書ウェブサイト、ブログ配列、読書端末機の体験や図書の貸し出し、携帯電話図書館、オンライン総合情報ナビゲーションサービスなどが含まれており、トータル的なデジタルサービスの空間を提供しています。

    現在上海図書館は100万種の電子図書、1万種の電子刊行物、および1千種に近い電子新聞を提供しており、図書館カードの所持者はこれらの電子書籍のほかにリファレンスツールや図書館所蔵の５種類の特殊データリソース（学術研究、休閑読書、自主訓練、古典引用、根源追求、漫遊音海を含む）など、国内外の各種高品質データベース資源を利用することができます。

    携帯電話、パソコン、電子書籍リーダーなど「3種のデジタル機器」による読書が若者の間で流行していることを受けて上海図書館は2007年9月から「eカードシステム」を導入しており、リモートアクセス技術によって利用者は電子図書、電子刊行物、電子新聞、映像音楽、オンライン学習などの大量のデータベース資源を利用できるようになりました。

    海図書館は全国で初めて電子書籍リーダーの体験貸し出しサービスを実施した公共図書館であり、現在は多様なサービス機能を備えた様々な形式の電子書籍リーダーと読書設備を利用者に提供しています。利用者は貸し出しカードを作成することで漢王N618を含む多種多様な電子書籍リーダーを利用して電子図書を無料で閲覧することができます。また以下の二種類の方法で同図書館所蔵の電子図書資料を入手することができます。

・電子書籍リーダーを使用してWi-Fi無線で上海図書館のウェブサイトにログインし所蔵電子図書を閲覧する。
・コンピューターを使用して上海図書館のウェブサイトにログインし電子図書を電子書籍リーダーにダウンロードする。

    このほかに同図書館は3つのブログアカウントを開設しており展覧および講座に関する情報を随時読者に提供しています。またオンライン総合情報ナビゲーションサービスは主に利用者が情報リソースを探したり利用したりするときに遭遇する問題の解決方法を提供しています。近い将来に同図書館は「USB図書館」の導入を考えており、これが実現するとデジタル資源を章や節に分割して貸し出すことができるようになり、利用者は必要に応じて図書の中の目次や章、節などの部分をUSBの中に保存して閲覧できるようになります。