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上海図書館が上海流の地域文化を展示「笑いの中の涙、古き上海の滑稽劇史料展」が開幕

上海図書館が上海流の地域文化を展示「笑いの中の涙、古き上海の滑稽劇史料展」が開幕

 

    上海地域一帯の滑稽劇の演芸様式に関する歴史を、ディスプレイパネルと大量の貴重な収蔵文献により活き活きと紹介している「笑いの中の涙、古き上海の滑稽劇史料展」が上海図書館で開幕しました。

    滑稽劇は上海および周辺地域で近代に生まれた地方演芸の表現スタイルの一つであり、その起源は二十世紀初頭、歌と語りを融合させた喜劇が上海や江浙の一部の地域の街頭で上演され流行しはじめたころにまで遡ります。大勢の喜劇芸人が上海の大型娯楽施設やラジオ局、また個人の宴会などに出演し、30、40年代になると、芸人たちは劇団を組織し更に大型の滑稽劇を上演しはじめました。このころ多数の有名芸人と古典の名作が次々と登場しています。

    滑稽劇は都市生活の喜怒哀楽を如実に反映しており、日常生活で生じる滑稽なトラブルを巧みな仕方で表現することで庶民からの厚い支持を得てきました。また観客は滑稽劇を通して心から大笑いするとともに日常生活で生じるさまざまな辛苦を体感することもできました。これらの滑稽劇はその特有の芸術性と百年にもおよぶその生命力によって、これからも衰えることなく伝承されていくに違いありません。

    今回の展覧会は市民の休日に喜びと楽しみをもたらすと同時に参観者に上海流の地域文化を深く理解してもらう機会を提供しています。展覧は2012年4月で終了します。