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中国図書館だより
デジタル図書館普及プロジェクト作業会議が北京で開催
    9月8日、中国文化部が北京でデジタル図書館普及プロジェクト作業会議を開催し、文化部の楊志今副部長、国家図書館の周和平館長が会議に出席し、講話を行いました。この会議には、文化部と国家図書館の責任者や全国各省・区・市の文化担当の関係責任者、省級図書館と副省級都市図書館の館長が参加しました。

 会議では、デジタル図書館普及プロジェクトが、文化共有プロジェクトと公共電子閲覧室建設計画に続いて、文化部と財政部が「十二・五」期(2011~2015年)に実施する、文化が民衆に実益をもたらすプロジェクトの一つの大きな項目であることが示されました。また、各地が合理的な全体計画によって文化共有プロジェクトをしっかりと組み入れ、建設を行いながらサービスを行い、プロジェクトの建設を着実に推進していくことが要求されました。

 デジタル図書館普及プロジェクトは国家デジタル図書館を中心として、各級デジタル図書館を接点とし、全国のデジタル図書館をカバーする仮想ネットワークを構築するものです。級別分布式デジタル図書館データベースを建設し、全国範囲で、有効なデータ資源を保障するシステムを形成します。また、インターネット・移動通信網・放送網を通して、また各級公共図書館と携帯電話・デジタルテレビ・移動テレビなどの新興メディアの助けを借りて、マルチ化・専門化した、デジタル図書館サービスを提供し、新メディアの図書館サービス業態を作り上げます。

 2011年から2012年をプロジェクトの基礎構築段階とし、ハードウェア・プラットフォームの構築作業を完成していきます。今年は全国15の省級図書館と52の市級図書館で実施され、2012年にはその他の省級図書館と131の市級図書館での実施作業が完成します。また、国家デジタル図書館とインターネットの接続と資源の整理統合を進め、全国的なデジタル図書館サービスネットワークの第一段階の建設を行います。さらに、2013年から2015年は、全面普及の段階として、全国各級デジタル図書館の文献資源を集めて整理し、デジタル図書館のサービス能力を創造し向上させ、全国の人々と業界に統一的なサービスを提供します。